お酌します

『ふわぁぁ〜…』
それはもう、大きなあくびでした

『随分眠たそうですね、エリカさん』

定春の散歩をしていた新八くんと神楽ちゃんにそのあくびを目撃されてしまった


全然眠れなかった昨日の夜


『エリカが居てくれてほんとに良かったでさァ』

総悟くんが呟いたひとことが頭の中でずっとリピートしていた

彼らしくない言葉で
物凄く恥ずかしくて

でも…

『何ニヤニヤしてるアルか?新八の顔に眼鏡でもついてるアルか?』
『いや、それ、フツーだからね?いつも付いてるから』

自然と弛む口元
嬉しかったのも事実で


明日はミツバさんに何を持っていこう

辛いもの…
それから暇潰しになるような本も持っていこう
ホーリィを探せ!なんて良いかも…
ミツバさんに週刊誌とか似合わないもんね

『あの〜、エリカちゃ〜ん?』
『はい?』

声をかけられてふと我に返る

そして視界に入る銀さんの困った顔

グラスから溢れるお酒
それは腕を伝い銀さんの着物を濡らしてた

『ごっ、ごめんなさいッ銀さんッ!!』

何コレ
前にも同じようなことあったよね

慌てて布巾を取りに行く

『何だよォッ!この位置、俺がお漏らししたみてぇじゃねぇかァァァッ!』

『ごめんなさいッごめんなさいッ!?』

椅子に座ったままの銀さんの足の間にあたしはしゃがみこんだ

『…ちょ、ちょっとこの体勢、ヤバくね?なんか違うサービス的な…』
『え?』
何故か慌てた銀さん

それでも構わず濡れてた所を拭き始めてた

その時

ガラッ

…と、勢いよく戸が開けられた

『あ、いらっしゃいませ〜』
と首だけで振り返ってみると入り口で立ち尽くしていたのは…

『総悟くん!』

彼はその場で訝しげな視線を送ってきた

どうしたんだろ

『旦那ァ、良い根性してるじゃねぇですかィ』
それは地を這うような低い声

『酌だけじゃ飽きたらずエリカにそんなことまでさせてるたァ…』
総悟くんの手にはいつの間にかバズーカ

『えェェェッ!?ちょ、なんか、勘違いしてるからァァァッ!』

『言い逃れですかィ、見苦しいですぜ旦那ァ』

今にもバズーカをブッ放ちそうな総悟くん
そこへ割って入ったのは天井から降りてきたさっちゃんさん

『銀さんッ!あんな子よりあたしの方が上手く尺できるわよッ!』

『お前は引っ込んでろッ!めんどくせーからァァッ!』

一瞬で賑やかになる店内

向かい合いにらみ合う三人は
他のお客さんたちの注目の的だ

総悟くんの腕をそっと引いて振り向かせる

『なに飲む?鬼嫁でいい?』

いざこざ強制終了




『エリカちゃんてなんか…逞しくなったよな』
股間を濡らしたままの銀さんがカウンターで仲良く酒を飲み始めた二人を見て呟いていたらしい『ふわぁぁ〜…』
それはもう、大きなあくびでした

『随分眠たそうですね、エリカさん』

定春の散歩をしていた新八くんと神楽ちゃんにそのあくびを目撃されてしまった


全然眠れなかった昨日の夜


『エリカが居てくれてほんとに良かったでさァ』

総悟くんが呟いたひとことが頭の中でずっとリピートしていた

彼らしくない言葉で
物凄く恥ずかしくて

でも…

『何ニヤニヤしてるアルか?新八の顔に眼鏡でもついてるアルか?』
『いや、それ、フツーだからね?いつも付いてるから』

自然と弛む口元
嬉しかったのも事実で


明日はミツバさんに何を持っていこう

辛いもの…
それから暇潰しになるような本も持っていこう
ホーリィを探せ!なんて良いかも…
ミツバさんに週刊誌とか似合わないもんね

『あの〜、エリカちゃ〜ん?』
『はい?』

声をかけられてふと我に返る

そして視界に入る銀さんの困った顔

グラスから溢れるお酒
それは腕を伝い銀さんの着物を濡らしてた

『ごっ、ごめんなさいッ銀さんッ!!』

何コレ
前にも同じようなことあったよね

慌てて布巾を取りに行く

『何だよォッ!この位置、俺がお漏らししたみてぇじゃねぇかァァァッ!』

『ごめんなさいッごめんなさいッ!?』

椅子に座ったままの銀さんの足の間にあたしはしゃがみこんだ

『…ちょ、ちょっとこの体勢、ヤバくね?なんか違うサービス的な…』
『え?』
何故か慌てた銀さん

それでも構わず濡れてた所を拭き始めてた

その時

ガラッ

…と、勢いよく戸が開けられた

『あ、いらっしゃいませ〜』
と首だけで振り返ってみると入り口で立ち尽くしていたのは…

『総悟くん!』

彼はその場で訝しげな視線を送ってきた

どうしたんだろ

『旦那ァ、良い根性してるじゃねぇですかィ』
それは地を這うような低い声

『酌だけじゃ飽きたらずエリカにそんなことまでさせてるたァ…』
総悟くんの手にはいつの間にかバズーカ

『えェェェッ!?ちょ、なんか、勘違いしてるからァァァッ!』

『言い逃れですかィ、見苦しいですぜ旦那ァ』

今にもバズーカをブッ放ちそうな総悟くん
そこへ割って入ったのは天井から降りてきたさっちゃんさん

『銀さんッ!あんな子よりあたしの方が上手く尺できるわよッ!』

『お前は引っ込んでろッ!めんどくせーからァァッ!』

一瞬で賑やかになる店内

向かい合いにらみ合う三人は
他のお客さんたちの注目の的だ

総悟くんの腕をそっと引いて振り向かせる

『なに飲む?鬼嫁でいい?』

いざこざ強制終了




『エリカちゃんてなんか…逞しくなったよな』
股間を濡らしたままの銀さんがカウンターで仲良く酒を飲み始めた二人を見て呟いていたらしい


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