確信しました

いらっしゃいませー

陽がくれて暗くなった夜道を煌々と照らすコンビニ

お妙ちゃんとお龍ちゃんの買い物に付き合って歩き疲れたこの体
そこへ自然と足を向けていた

だってこれからご飯作るのめんどくさいもん

軽めのお弁当とサラダとシュークリームをかごに入れふらりと足を向けた雑誌コーナー

『エリカじゃねェですかィ』
最近じゃ見慣れた真っ黒な制服

『あ…お巡りさん、もしかしてサボり?』
制服姿で堂々と立ち読みしていた総悟くんだった

しかも開いているのはエロ本(ドSマガジンって…)
制服でそれはないんじゃないの?

『これも立派な職務でィ、立ち読み客を装いコンビニの平和を守ってんだぜィ』
悪びれる様子は欠片もない総悟くん

『某漫画の下町の警察官みたいなこと言ってないでよ〜』
不真面目な彼に呆れながらも、自然と溢れる笑顔

総悟くんとのこんな何気ないやりとりが実は大好きだったりする

最近ふたり仲いいんじゃないって銀さんに言われた
神楽ちゃんにも言われた
何故か不機嫌そうな様子で

あたしも実感してる
ふたりの間の、縮まった距離を


『なんでィ、今日の晩飯はコンビニ弁当かィ』
かごの中を覗き込んで総悟くんが言った

『うん、今日はショッピングで歩き回って疲れちゃったから』

『そぉか、じゃあ買って来なせェ。女の一人歩きは危険でさァ、送ってくぜィ』

…あたし、顔赤くなってないよね
総悟くんがたまに見せる然り気無い優しさに激しく胸が高鳴る

総悟くんはあたしのこんな気持ちには気づいてないでしょ?

今やもう…
苦しいくらいなんですけど


買い物かごをカウンターに置いた
お会計が始まる

298円が一点、105円が一点、110円が一点、…890円が一点

……え?あたし、そんな高いもの買ったっけ?

店員さんがかごから出した商品を見たあたしは目が飛び出したんじゃないかってくらい度肝を抜かれた

…エロ本だ
それもさっき総悟くんが読んでたドSマガジン


やられた…ッ!

犯人は一足先に店を出ていた
そして外からあたしの様子を楽しそうに窺っている

なに、コレ
羞恥プレイ?

今更『要りません』とは言えなくて手早くお金を出してさっさと店を出た

恥ずかしくて顔も上げられない

『ちょっとォッ!何してくれてんの!?』
店を出るなりあたしは声をあげた

『いや〜、いいもん見せて貰いやした』
怒ってるあたしを見てますます嬉々とする総悟くん

どんだけひねくれてるんだろう
このドSさんは

時折洒落にならない悪戯を仕掛けてくる総悟くんをどうしても憎めないあたしもどうかしてる

『さ、行きますぜィ帰んの遅くなっちまう』
怒るあたしの手からスッと荷物を奪い取り歩き出す総悟くん

屯所とは反対方向に歩き出す背中が呟いてた
『俺ももうお腹空いてんだよ』

それなのに送ってくれるの?


『何してんでィ、置いてくぜ』
振り返って見せた眩しいくらいの笑顔

高鳴るあたしの鼓動


気づいてしまったこの思い


なんかあたし…
大好きみたい

総悟くんのこと

いらっしゃいませー

陽がくれて暗くなった夜道を煌々と照らすコンビニ

お妙ちゃんとお龍ちゃんの買い物に付き合って歩き疲れたこの体
そこへ自然と足を向けていた

だってこれからご飯作るのめんどくさいもん

軽めのお弁当とサラダとシュークリームをかごに入れふらりと足を向けた雑誌コーナー

『エリカじゃねェですかィ』
最近じゃ見慣れた真っ黒な制服

『あ…お巡りさん、もしかしてサボり?』
制服姿で堂々と立ち読みしていた総悟くんだった

しかも開いているのはエロ本(ドSマガジンって…)
制服でそれはないんじゃないの?

『これも立派な職務でィ、立ち読み客を装いコンビニの平和を守ってんだぜィ』
悪びれる様子は欠片もない総悟くん

『某漫画の下町の警察官みたいなこと言ってないでよ〜』
不真面目な彼に呆れながらも、自然と溢れる笑顔

総悟くんとのこんな何気ないやりとりが実は大好きだったりする

最近ふたり仲いいんじゃないって銀さんに言われた
神楽ちゃんにも言われた
何故か不機嫌そうな様子で

あたしも実感してる
ふたりの間の、縮まった距離を


『なんでィ、今日の晩飯はコンビニ弁当かィ』
かごの中を覗き込んで総悟くんが言った

『うん、今日はショッピングで歩き回って疲れちゃったから』

『そぉか、じゃあ買って来なせェ。女の一人歩きは危険でさァ、送ってくぜィ』

…あたし、顔赤くなってないよね
総悟くんがたまに見せる然り気無い優しさに激しく胸が高鳴る

総悟くんはあたしのこんな気持ちには気づいてないでしょ?

今やもう…
苦しいくらいなんですけど


買い物かごをカウンターに置いた
お会計が始まる

298円が一点、105円が一点、110円が一点、…890円が一点

……え?あたし、そんな高いもの買ったっけ?

店員さんがかごから出した商品を見たあたしは目が飛び出したんじゃないかってくらい度肝を抜かれた

…エロ本だ
それもさっき総悟くんが読んでたドSマガジン


やられた…ッ!

犯人は一足先に店を出ていた
そして外からあたしの様子を楽しそうに窺っている

なに、コレ
羞恥プレイ?

今更『要りません』とは言えなくて手早くお金を出してさっさと店を出た

恥ずかしくて顔も上げられない

『ちょっとォッ!何してくれてんの!?』
店を出るなりあたしは声をあげた

『いや〜、いいもん見せて貰いやした』
怒ってるあたしを見てますます嬉々とする総悟くん

どんだけひねくれてるんだろう
このドSさんは

時折洒落にならない悪戯を仕掛けてくる総悟くんをどうしても憎めないあたしもどうかしてる

『さ、行きますぜィ帰んの遅くなっちまう』
怒るあたしの手からスッと荷物を奪い取り歩き出す総悟くん

屯所とは反対方向に歩き出す背中が呟いてた
『俺ももうお腹空いてんだよ』

それなのに送ってくれるの?


『何してんでィ、置いてくぜ』
振り返って見せた眩しいくらいの笑顔

高鳴るあたしの鼓動


気づいてしまったこの思い


なんかあたし…
大好きみたい

総悟くんのこと




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