ターゲット



わたし、命を狙われているかもしれない…。


『エリカちゃん、ミントンしない?』

地味な監察方の山崎さんに誘われて屯所の庭でミントンをしていたら…
(ちょっとッ!地味関係なくない!?)

『ずいぶん楽しそうじゃねェか、俺もまぜてくれやせんか』

今まで寝ていたのだろう
額にアイマスクを当てたまま現れた沖田さんが構えたのはミントンのラケットではなく…

…ジャカッ

見慣れたバズーカで…

ドォオン!

『ギャアアアア』

目の前で山崎さんが吹っ飛びました。



松平さんに呼び出されて警察庁に行っていた近藤さんが戻ってきた

『エリカちゃん!とっつぁんがお団子くれたんだ、近藤さんと一緒に食べよう!』

『マジですか!頂きます!』
近藤さんに駆け寄ろうとしたその時…

…ジャカッ

不穏な音と共に沖田さんが姿を現す。

ドォオン!

『ギャアアアア』

目の前で近藤さんは吹っ飛びました。

『あぁ〜!お団子がぁ〜…』
(エリカちゃん!勲の心配してぇ〜ッ!)



ジャカッ!

『死ねェ!土方ァァア!』

ドォオン!

…これはいつもの事か。
(テメェ!ちったぁ心配しろよ!)



小腹が空いてピザを頼んだ時も…

『すいませーん忍々ピザです、お届けに参りましたー』

『ご苦労様です〜♪』

…ジャカッ

『2400円です…って、なんか、殺気みたいなもんが…』

『…え?』

ドォオン!

『ギャアアアア!』

目の前で忍者のピザ屋さんが吹っ飛びました…




『…っていう訳なんです。私、完全に狙われてますよね?』

街で偶然会った銀さんに相談を持ちかけたらパフェを奢らされた。

相談料、ってことで。
そうゆうわけで私たちはファミレスにいる。

『…どうしたらイイと思います?やり返すべきなのかな…』

『っつーかエリカちゃんに心当たりは有るわけ?命狙われるようなことしたとか…』
パフェを食べ終えてようやく話を聞く態度になった銀さん

『ありませんよ、むしろ仲良い方だと思ってたんですけど…』
それ故にちょっと凹んでるんですけど…

まさか土方さんみたいに常にバズーカを向けられる生活を送らなきゃいけないなんて…


『………銀さんが思うに、アレだ。総一郎くんは…』
頬杖ついてニヤリといやらしい笑みを浮かべた銀さん

『何ですか?その気持ち悪い笑みは…』

『ちょっ…気持ち悪いは無いんじゃないのぉ!?』


…ジャカッ

ん?沖田さんの音がしたような…でも店内は姿は無い。

『ちょっ…エッ?待って、話せば分かる…』

外に向かって何かブツブツ言っている銀さん。
その視線の先に、沖田さんは居た。

ガラス越しにバズーカを構えていて…

ドォオン!

『ギャアアアア』
目の前で銀さんが吹っ飛びました。(店も半壊)


立ち尽くすエリカに総悟は歩み寄ってきた。

…あ、殺られる?


『エリカ、俺ァ独占欲が強い方なんでィ』



いや、むしろ…

独占欲の塊


『…バズーカで狙われてたのは私じゃ無かったんだ、良かった…』

『あたりめぇだ、俺ァ野獣どもからエリカを護ってたんでィ』



『…いや、ある意味狙われてしまったのはエリカちゃんなんだけど』

爆発後ヘアーの銀さんが呟いてたことなんてエリカの耳には届いてなかったようですが…




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