何度でも



まだ朝陽も昇らぬ薄暗い部屋
ふと肌寒さを憶え目を醒ました

肌寒い秋の夜にパンツ一丁で何もかけずに寝ていたらそりぁ目醒ますわな

布団の回りには自分の着物が散らばっているのが見えた
昨日は記憶無くすまで呑んで帰ってすぐに布団にダイブしたようだ

ああ、そういや頭もいてぇかも
完全二日酔いだな

朝にはまだまだ時間はある
ぼんやりする眠気眼で毛布を引っぱり頭からかぶったら…

『ん…』
自分のものとは違う声が小さく呻くのを聞いた

………え?
頭は急に覚醒した

ガバッと身を起こし隣を見ると布団がこんもり膨らんでいた

誰だ!?…まさかスタンド!?
…にしては布団が温かい

『…神楽か?お前、いつの間に俺の布団に…』
布団をめくって俺は驚愕した
心臓が口から飛び出すほどに
下手なスタンドよりパンチが効いた人物

…な、な、なんでエリカちゃんが此処にいんのっ!?

し、し、しかも…

恐る恐る布団の中を覗いてますます驚愕した
目ん玉飛び出すんじゃないかという位面食らった

『…うぅん、寒い』
困惑する俺を余所にエリカちゃんはむにゃむにゃと呻きながら身を擦り寄せてくる

そんな彼女は…
何故か…は、は、裸なんですけど!

何で!?何で!?
もしかして俺…やっちゃった?
エリカちゃんのこと…

襲っちゃったんすかァァァッ!?

前からかわいいなって、俺のパンツ洗ってほしいな〜なんて思っちゃいたけど…
まさか、まさか…

酔った勢いで…ヤっちまったなんて

坂田銀時、一生の不覚


ちくしょおおおおッ!
なんで全然憶えてねぇんだよォォォッ!

オイシイ思いをしたはずなのに俺の頭は何で一切覚えてねーんだよ!
一緒に呑んでた長谷川さんのどーでもいい話なら覚えてるのによォォォッ!

長谷川さんがつぶれた横でエリカちゃんとちびちび酒を酌み交わしていたとこまでなら覚えてるのに…

酔いが回ってほんのり頬を赤らめたエリカちゃんが俺の横でニコニコお酒に付き合ってくれるもんだから俺も調子に乗って酒が進む進む…

と言うわけでこんな勿体無いことに…

悶々と頭を抱えていたらエリカちゃんが隣で身を縮めた

あ…寒かったかな
だって裸だもんね〜…

そう、裸なんだよね

じろじろ見たら悪いよな〜…と思いながらも横目で美味しそうな体に自然と目が行ってしまう

そうしていたら黙ってないのが銀さんの息子、気がつけば股間でバベルの塔は元気になっていた

『………』

そうだ、
覚えてないならもう一度ヤり直そう


気持ち良さそうに眠るエリカの横で銀時の目がギラッと嫌らしく光ったのでした


Re:PLAY
何度でもヤり直そう


『んー…、もう朝ァ…?』

『お、おはよう』

『アレ…、は…ッ!ァッ!ちょ…銀さ…ッ!』

『はいはい、ちょっと声我慢してね〜』

『ヤダッ…、朝からなに盛ってんですかッ!』

バッチーン!!
朝方の万事屋に乾いた音と銀時の悲鳴が響き渡った


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