「あれからどうよ、木原」


「木原先輩は典型的な自己中だというのがわかりました。話題が少しでも自分ではなく私に向けば不機嫌になり、私との違いを自慢げに話し出すんです。私がそれに乗っかると機嫌がよくなり名前ちゃんもかわいい〜と完全に心にもないこと言われます。」


「よく耐えた」



生還した私を慰めてくれる部長はイケメンだと思います。そして部長のイケメンさでもおさまらぬこのイライラはやばいと思います。なのでコンビニにおでん買いに行きます。



「部長、おでん食べます?買ってきますよ」


「じゃあ頼むわ。どうせ夕飯木原から逃げる為にコンビニ行くんだろ?俺も写真やくって夕飯逃げるからさ」


「ですよね。」



考えていたことは同じらしかった。私は部屋から財布と携帯を持ち出して合宿所を出た。今日のおでんは二人分である。