「なぁ、…夕飯、一緒に食わへん?」


声をかけられたのは氷帝の丸眼鏡。
夕飯は食堂で学校別にテーブルが別れている。まぁ勝手に動いてる人いるしあんま関係ないだろうけど。写真部は写真部で立海の横のテーブルをもらってる。



「…木原先輩は青学にいますよ。取り合いに負けたんですね」


「せやから名前ちゃんと話がしたいねんって。」


「名前と話すのは俺の許可貰おうか。」


「先輩マジイケメンww」


「笑いながら言うなよ……」



私の返事など関係ないのか、彼はずかずかと椅子を持ってきて隣に座った。
ムカつくなこいつ。椅子を避けた。




「マネージャーさんのことなんやけど」


「あー、だっるいー。うちのテーブル喧しくて落ち着いて食えんわ。横ええ?」


「…」
「…」



私と丸眼鏡の間に皿と自分を割り込ませたのは財前君で、なんか少し沈黙が流れた。私がいいよ、と言って椅子をさらにずらす。



「…俺は名前ちゃんと話がしたいだけなんやけどなぁ。邪魔せんといてや?」


「やから俺も付き合いますって。………約束、やし」



ポツリと呟く財前君は凄いイケメンだと思う。顔は伏せられてしまったのでわからなかったけど。丸眼鏡さんはしゃーないなぁ、と言って溜め息をついた。



「名前モテ期じゃん」


「嫌なモテ期ですね」


先輩がニヤニヤしながらそう言ってきたのでなんかイラついた。