「おい裏切り者」


「何だよ切原君…ほら早く戻んないと木原先輩取られるよ」


「なんだよ今の!氷帝の奴らと一緒になって応援なんかしやがって!」


「私へーんたいって言ってたんだよ」


「知るかよバーカ!裏切り者!名字の尻軽!」


氷帝の応援してたらシングルスの試合をやってた切原君が絡んできた。ちょ、ボール投げてきやがったこいつ。



「何揉めてんだよ?」


「向日先輩、こやつスパイですぜ」


「何がスパイだバーカ!」


「お前もボール投げんなよな!こっちにもくんだよ!」


「何をしとるか赤也!!ベンチに戻らんかッ!!」



真田先輩と向日先輩が注意してくれたので切原君は木原先輩の元へと戻っていった。ざまあみやがれ。



「向日先輩どうもでした。」


「おう。お前さ、なんかゆーしに気に入られてんのな」


「ゆーし?」


「……お前が変態変態って応援してたやつ!」


「あー…波長が合うんじゃないですかね」


「ふーん…、なんか立海の奴らピリピリしてて名字のこと睨んでねぇ?」


「…………気のせいっすよ」



少しひきつった笑いをして氷帝コールに混じって変態コールを続けた。そしたら真田先輩と試合中の跡部先輩が「俺様には聞こえてるぜ」と私にラケットを向けてきた。何…だと…!?

そこからちゃんと氷帝コールをした。