「部長、どっちも想像以上に手強かったです」


「うっわお疲れ超お疲れ」


「あと跡部先輩飽きてきた…」


「それは知らんww」


「跡部先輩飽きたらどうしようも……乗り切るもんがない」


「レパートリーいくつあんの?」


「…明確に数えてませんけど20弱ですかね」


「ユウジ君は100近くだったよな」


「比べないでください、量も質も違いますから」


「確かに。そういや立海誰か出来んの?」


「…………真田先輩」


「…似てるやつでww」


「いません」


「自信持って言うなよww」


「はー…じゃあ今日も頑張ってきます…」


「…またユウジ君と小春ちゃんと財前君に会いに行くか」


「超頑張ってきます」


「ただそん時ユウジ君の言い付け守んなかった制裁は知らね」


「……」


「嘘嘘ww黙っといてやるから頑張ってこいよww」



部長に送り出されてテニスコートに行く。
だがマジでだるくなってきた。跡部先輩に飽きたらなんか急にだるくなってきた。



「…やべ…まだ誰もいないけど勝手に部室に入るわけにはいかないしな…」


頭を抱えていたら真後ろに気配を感じてつい条件反射で振り返るより前に肩に伸ばされた手を掴んでぶん投げてしまった。
ぶん投げてしまった。


ぶん投げてしまった。






「ぐ…っ、」




真田先輩を。












 

このあとそれを見た幸村先輩が大爆笑して真田先輩には雷を落とされた。