「お、落ち着いたんか?」


 
私が身体を起こすと確かここは救護室で…私は氷帝の写真とってて…跡部先輩の奇行に呼吸困難になったんだった。確かこの人は…氷帝の人だ。



「跡部を指差して泣きながら大爆笑するなんて、お嬢ちゃんええ度胸しとるなぁ」


「え、あれってギャグじゃないんですか」


「……跡部は至って本気やで。」


「ブッ、」



そこでまた笑いの波が来て顔を伏せて肩を震わせながら笑ってしまった。おいおい笑ってどうする私。



「ふふ、ふ…す、すみません。ありがとうございました。えっと…どうぞ練習にお戻り下さい。」


「今休憩中やから気にせんといて。…なぁ」


「はい?」


「立海のマネージャーさん、おるやん」


「あぁ、木原先輩。残念ながら私特に仲良くないので仲を取り持つことは出来ないですよ。役立たずですみませんww」


「…、」



木原先輩のことだったのでさっさと終止符を打った。いやー、氷帝面白いなぁ。また見に行こう。そう決意して救護室のベットから降りようとしたら肩を押されてベットに倒れた。



「なんや、今までの女子こんな気持ちやったんやなぁ…」


「……あの、謝るんで退いてもらえませんか」


「自分の勘違いや。俺はマネージャーさんにはなーんも思ってへん。なのにその決め付け方は傷付くわぁ」


「あぁ、じゃあ、ごめんなさい。今まで同じことしてたっぽいですね。気持ちわかりました?今度からはやめてあげて下さいね。さっきの私の発言は本当にごめんなさい。」



「……ホンマ、ええ度胸してるわ」


「謝ったんで退いてもらえません?」



するっと彼の手を抜けて立ち上がる。
謝ったし用はないので、さっさと部屋から出る。木原先輩恋愛感情持ってない人いたんだなぁ。あんだけイチャイチャしたのに説得力ねーわww