小春ちゃん家についたらお姉さんとお母さんがいて声をかけてもらった。小春ちゃんのお姉さんにおせんべいもらった。



「ちょっと小春ー!名前ちゃん大丈夫なん…?」


「どうかしたん?」


「おせんべいあげたらアリガトウオネエサン言うたで」


「あぁ…ちょっとカタコトになるんは見逃したげてぇな」


「カタコトの名前ちゃんもかわええわーこれでもうちょいちっさかったらあたしのドストライクなんやけど」


「ねーちゃんライヴ見んならちょお退いててやー」


「えーあたしも白石君とかイケメン見たいわー」


「父さんでも見ときや」


「笑わせんといて」



小春ちゃんのお姉さん相変わらず凄いなぁと眺めていたら横の謙也先輩がガン見してきた。……イグアナの人形(リアル)を持ち出して遮った。だが手がすべってイグアナ(リアル)を落としてふんずけてしまって転んだ。立とうとしてイグアナ(リアル)を踏みつけてしまって拾い上げようとしたら足がもつれてまた倒れた。



「動揺しすぎや!」


「どうしようこんな名前もたまんねー」


「笑ってしまっとるで部長さん」



イグアナ(リアル)を何度も踏みつけてしまって罪悪感にかられ軽く叩いて胸に突っ込んだ。谷間なんぞない胸の間からイグアナ(リアル)が顔を出している。



「ど…どないしよう…。顔が真顔で突っ込まれへん…!」


「ボケなん?名前ちゃんそれボケなん?」



私は動揺するとツッコミを躊躇われる。