「お」
「あ」


「……」
「……」


「先輩も財前君探してたんですか奇遇ですね」


「いや、学校違うし知らねぇよ」



財前君訪ねて三千里くらいならしようかなと歩いていたら氷帝の帽子の先輩とあった。パーティー会場からは離れた人気のない庭でなにしてんだこの人。



「つーか、女一人で暗い中探させるのは違ぇだろ」


「…ぴゅあ」


「は?」


「なんでもないです。エクスタシーとはえらい違いですね、あの人逃げんなって脅してきましたからね」


「…なんか、大変なんだな。お前も。」



ピュア男と勝手に名付けてちょっと愚痴ったら労われた。さすがはピュア男である。








 




 



「なんでやろ、なんかめっちゃおもんない」


「白石、写真部の名字さん知らん?」


「あぁ名前ちゃんな。財前探しにいく言うとったで」


「おま…、外に一人で行かせたんか!?」


「探す言うても暗いし合宿所ん中だけやろ?外探せなんて言っとらんで」


「…まだ二人と…愛美も戻っとらんのや」


「、」