その後なんか木原先輩は全員に私がミーハーでうんぬん話をしたらしく、それぞれの学校から「ほら愛美って心配性でドジだから。大丈夫ミーハーじゃないのわかってるよ」みたいなフォローをされた。跡部先輩に至ってはそのままのろけに入ろうとしたので忍足様で変わり身を使い逃げた。そして今、午後の休憩中なんだが。



「財前から聞いたんやけど、名前ちゃん愛美のこと許したってな。悪気があるわけやないんやで、ただちょっと心配性でちょっとドジなだけやねん。まぁそこが可愛ええんやけど」


「何のろけてんねん白石!ま、まぁあれや…愛美もな、俺らのこと心配してくれてたからの行動やと思うし…嫌な思いさしたなら謝るわ。」


「両方氷帝の忍足様に負けてしまえ!」



ここまで腹立つ謝罪をされたのは生まれて初めてだ。つい本音が出てしまった。またなんか言われるのもムカつくので部長を探しに合宿所まで走った。



「消えたらええんに」


「財前それ言い過ぎやからな!謝れや!愛美やって悪気あったわけやないんや!」


「俺はマネージャーやなくてヘタレと変態に言うたんすよ。もう名前を視界に入れんとって下さい。話もかけんな。あいつがどんだけビビってたか知らんで何が心配性でドジやから、や。それで済む思ってんのか?うっといにも程があんねん。目障りや。ホンマ消えたらええんに」


「光カッコエエー!アタシも守ってぇ!」


「浮気か!……ま、名前ビビらしたから反省しろや。特にそこの二人。あいつビビらしてええの俺と小春だけやねん」








 
「…俺、頭冷やしてくるわ」


「恋愛と人間関係の教科書なんてあらへんよなぁ…」