「ユウジ先輩、小春ちゃん…今までお世話になりました。私きっと消されるわ幸村先輩に」


「なんやなんかやらかしたんか」


「どないしたのよ〜」


「恋は盲目」


「「あぁ…」」


「ナイスハモりww」



昼休憩になりコートから出てきた二人に声をかけた。幸村先輩に消された後では挨拶が出来ん。



「ユウ君貸してあげるから元気だしてや名前ちゃん!」


「嫌や、小春居らんならやらん」


「拒絶されたんすけどww」


「ユウ君は名前ちゃんがあの子の手回しで傷付いてもええん!?」


「…あのアマの思い通りにされんのはムカつくな。しゃーない、小春の頼みやしな」


「ユウジ先輩の照・れ・屋・さんっ!正直に私が心配言うたらええの…ぐへっ!」


「あー心配でしゃーないわ!お前がホンマに小春の血入っとんのか心配でしゃーないわ!」



幸村先輩に消されるのも嫌だがユウジ先輩に絞め殺されるのも嫌だな。でも私の四人しかいない友達の中で幸村先輩に物申せるといえばユウジ先輩しかいない。財前君は巻き込んじゃ駄目だ。



「どーせあのブスがお前にブスだのミーハーやのあらんこと言ったんやろ。」


「四天宝寺の人にスッゴく馴れ馴れしくしてるし、丸井先輩と切原君にアドレス教えてって迫ったらしい、って」


「はっ、マトモに仕事こなしてから言えっちゅー話やな。」


「あの、すんませんユウジ先輩、なんで首絞めたまま移動すんですか」


「これなら誰も手ぇ出して来ん」


「そうですね、もうそれでいいです」


「は?お前ドMかきしょい」



 
ドM違う、と言いたかったが苦しくて言えなかった。