氷帝の模擬戦だかなんだかが始まるというので丸眼鏡先輩に言われた仕事をすることにした。合宿所の三階の掃除用具等が置かれている部屋の窓は実に穴場である。よく見える。



「モンブランの為だ」



スコアをつけながら何を買うか想像する。あ、腹減ってきた。
このまま暇かな、と思いながらペンをくるくるして遊んでると隣のコートで跡部先輩が試合をしたので暇はなくなった。
笑いを耐えながらスコアをつけるという拷問に耐え抜いた。褒めてくれ。


試合が終わったのでコートの方へ戻ると、木原先輩が幸村先輩と二人っきりでなんかしてるとこに遭遇してしまった。そのまま通り過ぎようとしたのだが、木原先輩のセリフで私の足は止まった。



「名前ちゃんがね、やっぱりミーハーだったの……」


「…どうしてそう思うんだい?」


「四天宝寺の人にスッゴく馴れ馴れしくしてるし…、ブン太と赤也のアドレス教えてって言い寄ったみたいだし」



惜しい!四天宝寺は首絞められてるだけだしあの二人は向こうから教えろって言ってきたんだぞ!
しかも今朝ユウジ先輩に二人+仁王先輩のアドレス消されたからわかんねーしww



「そう。俺に任せて愛美は仕事に戻りな」


「うん!ありがとう精市!」




 
幸村先輩が怖いのでとっとと帰ることにします。