「参加するやつ、四天宝寺からはパツキンとエクスタシー。
青学からは不二君と桃。
立海からは幸村君と仁王。
氷帝からは跡部さんと忍足だって。」


「異議あり!振られた人と惚れてない人がいます!」


「え、誰それ」


「仁王先輩は振られたし丸眼鏡は惚れてないっていってました!」


「リトライする仁王にツンデレ丸眼鏡」


「ほっふww異議ありません」



タオルを顔に押し付けていたら聞こえてきた会話。厄介な人達ばっか集めてどうすんねん。



「名前、」


「はい?あ、先輩……私の中で先輩<<<<財前君なんでまた今度ww」


「振られたしww」


「……、…」



フェンスの向こうから俺が呼べばすぐにこちらへ走りよってきてくれる。それが嬉しくて顔が赤くないか心配で、…自分で呼んでおいて俯いた。



「氷帝の人らとかと…、なんか集まるんすか」


「あ、………木原先輩に惚れてる人集めて話聞こうぜ会」


「………参加、するんや?」


「面白そうだからw財前君は木原先輩惚れてないよね確か」


「恐ろしいこといいなや、あれのどこに惚れんねん」


「顔?」


にっこり。笑顔の彼女に少し驚いた。
こんなずばっと言われるとは。遠回しに顔以外ない、と。ちゅーか、顔も大して可愛くなんてないやろ、あれ。



「…さっき言うてたメンツ、危なそうやし付き合ったる」


「本当に?ありがとう、居づらいメンツだなって思ってたんだ」



こんなことだけで、頬を赤く染めるのは俺らしくない。それでもええ、嬉しいんやからしゃーないし。





「(さては財前君もツンデレか…いやぁ若いな…)」