「何でやねん」


「やっぱそうなりますよねww」


私が肩車をされたまま四天宝寺のコートに戻ると凄い注目された。当たり前かwwエクスタシーさん改め部長さんは呆れたようにこちらを見て冒頭の台詞に戻る。私が聞きたいww



「あの、えーと先輩?おろして下さいよー着きましたよー」


「んー…」


「何してんですか人の足掴んでww」


「いやー…柔らかー…温いし病み付きになるたい」



「それは困るwwww」


「千歳さっさとおろしたり。」



部長さんの言葉でゆっくりゆっくり、それはもうゆっくりおろしてくれた先輩。肩車の貞操が奪われた気分ですww
その後普通に練習に参加し始めた彼。あ、写真撮ろ。



「……名前」


「はい?え、財前君どうしたの何で泣きそうなの!パツキン先輩?パツキン先輩のイジメ?え、やだどうしたの」


「何で先輩ばっか構うねん。…俺、居るのに」



フェンス越しに拗ねたように目をそらした彼に惚れない女がいるんだろうか。いやいない。私は愛のなんちゃらかんちゃらぜんざいを夕飯に作ることを約束して財前君の機嫌をとることに成功した。
にしても中二にしてこの可愛さは異常である。








 


「財前お前何可愛こぶってんねん」


「あー怖、あとで名前に言うたりますわーユウジ先輩に脅されたって」


「頼むからやめてくれや、お前何であの子に可愛こぶってんねん。不思議通り越して怖いんや」


「謙也さんうざいっすわ。パツキンにイビられたって報告しときますんで。可愛こぶってへんし。本音ですけど?」


「いつもやったら気に入らんかったら毒舌で言うだけ言って終わるやんけ」


「完全に俺のもんになるまでそんなことするはずないやないですか。今までのは別にいらんかったから何言うても良かったんすわ。名前を他のと一緒にせんといてもらえますか、うざいっすわ」


「……それ録音してあの子に聞かしてやりたいわ」