「にしても…四天宝寺もピアスとそこのホモップル以外は皆木原狙いかー…」


「赤い髪の一年生の子よく木原先輩に抱き付くの見ますしね。」


「何に惚れんだろーな、わかんねーわ」


「聞いてみたらいかがですか」


「え、別に仲良くないから嫌だ」


「立海の先輩にですよ。」


「あぁ…柳生辺りにでも聞いてこよー。あ、木原に惚れてるやつ集めて今夜ボーイズトークしよ」

「お願いします参加させて下さいwwww」


「任せろ」



そう言うと部長はさっそくドリンク片手に汗を拭くパツキン先輩に話しかけにいった。そしてパツキン先輩は顔を赤くした。パツキンなのになんか意外。パツキンなのに。


「パツキンなのに」


「はぁ?」


「名前ちゃんどないしたん〜?」


「あぁ、二人共お疲れ様です。いやぁあの先輩パツキンなのに見てくださいよ、パツキンなのに、ですよ。パツキン」


「お前パツキン言いたいだけやろ」


「せやね、パツキン言いたいだけっぽいわー」


「だってパツキンなのに好きな女の子ばらされただけで顔赤くするんですよ、パツキンなのに」


「ええ加減にせぇよ、聞いとると耳障りやねんパツキン」


「ユウ君もパツキン言うとるやないのー!」


「パツキンパツキンって言わないで下さいよ、なんかパツキンが普通みたいになるじゃないですか。パツキン普通じゃないんですから!パツキンだし。」


「お前が一番パツキンパツキン言うてんねん!無理に回数増やすなや!」



ユウジ先輩に頭を叩かれてパツキン言いたい戦争は終わった。叩かれた頭から中々手が退かなかったのでユウジ先輩を見上げるとバツの悪そうな顔をしている。あのユウジ先輩が!



「…顔面当てるのはコントロール良すぎたわ。」


「え、ちょ、やだそんなに酷いですか私の顔」


「せやね、中々酷いわよ〜」


ユウジ先輩のことだから小春ちゃんに怒られたからこんなこと言うんだろうな。でも嬉しい。



「私が木原先輩じゃなくて良かったですね、そしたらテニス部から総リンチですよ」


「は?まず立海のマネージャーとか狙わんわ」



ですよね。
ちょっとだけ悲しくなりました。