明日からは四天宝寺撮れや。
笑顔の脅迫に頷いてから自分の目的を今更思い出す。…青学の写真……渡せなかった……。



「お、」


「あ、」


「「……」」


「…じゃ。」


「ちょい待ち。お前さ、もう十一時過ぎてんだけど。何してんだよぃ?」


「えっと、丸井先輩って悪ノリ許せたりする人ですか?」


「程度によるっての」


「青学の写真届けようとしたらアダルトなビデオ観賞会を目撃して木に上ったら誘拐されてパシりにされたんです」


「は?お前頭おかしーの?」



関東の人は突っ込みが冷めきってると思う。財前君がイケメンすぎたのか。どうしよう、心が痛い。
とりあえず傷付いている場合ではない。



「丸井先輩はどうしたんですか?アダルトなビデオ観賞会居ませんでしたよね?」


「んなのと一緒にすんな!……そりゃ、俺は…まぁ色々?」


「木原先輩に告白?」



私にそんなことを言われるとは思ってなかったのか、デカイ眼をこれでもかと見開いてこちらを見てきた。わーお可愛いい顔。


「皆分かりやすすぎですよー。木原先輩立海テニス部のアイドルみたいになってんじゃないですか。ありゃ気付きますよー。」



「、………お前はそーいう愛美を僻んだりしねーの?」


「美人でいいな、くらいです。すみませんテニス部興味なくてww生憎不細工専門なんでwwあ、これは皆がイケメンだって証拠なんで安心して下さいね!」


「お前頭弱そうだけど一緒にいて楽そー。あ、アド教えろよ」


「頭弱そうとかwwあ、すみません携帯部屋ですー」


「はー!?持ち歩けよ携帯の意味ねぇだろぃ!」


「合宿に電子機器を持ってくるなどたりゅんどる」


「真田のモノマネ似てねーし噛んでるし」


「真田先輩がたりゅんどるって言うの想像しちゃ…っ、ふ、ぶふっ、」


「おっま、ばっか…!へ、変な妄想すんじゃ…っぶっ!」


「た、たりゅんどるwwこんな、時間まで、遊び歩いているとはたりゅんどるww」


「マジやめ…っ、ばかやろ…!明日真田の顔見れねーだろぃ…っ!」




廊下で二人して腹を抱えて大爆笑してしまった。その後跡部先輩が来てうるさいと怒られたのは言うまでもない。