「お、おい……」



日吉君がうずくまったまま動かない私に声をかけてきた。
日吉君に心配されるなんて…相当凄かったのか。そりゃそうだ、ピコピコハンマーがピッしか鳴らなかった。なにあれ復讐?復讐なの?



「……名前なにしてんだ」


「うぐぅ…ざ、財前君が…ご乱心で……頭ピッで…」


「…………あーぁ。ほら行くぞ。氷帝の…日吉君だっけ?名前ありがとなー」


「はぁ…」



部長に引きずられながら財前君にはもう二度と暴力(ピコピコハンマー)を振るわないと誓った。




「名前、お前あーいうのはよしなさい」


「え、どーいうのですか」


「珍しく財前君に肩入れしないでだめとか言ってたろ」


「さっき復讐されました」


「いや財前君もだけどユウジ君だから」


「え、なにがですか」


「………もういいや」



わけのわからないことを言う部長に耳片方赤いと言われた。

財前君どんだけ力入れたの