「そういや木原先輩がね」


「やめろ」


「え、木原先輩?」


「………どうしてあの人を使ってるのかわけがわからない」



話題に木原先輩を出したら日吉君が拒否してきた。どうやら日吉君は木原先輩が苦手らしい。
まずったなぁ、なんて思ってたら日吉君は私の後ろを見てぎょっとしたような表情をした。え、なにその顔初めて見たwwちょっと面白くて眺めてたら右耳の上に凄い衝撃とピッという可愛らしい音がした。頭が吹き飛んだかと思った。



「ううぐつぅぅうううー…っ!く、ううぅ…!だ、誰だチキショ…、」



本気で痛くて手で押さえてうずくまりながら後ろを向いた。




 

「…名前が浮気さらしとったからや」




 
財前君はそれだけ言うとピコピコハンマーを投げて去っていった。