「やっちまったぁ!イケメンにピコピコハンマーやっちまったぁ!しかもハンマー置いてきちまったぁ!」


「名前ちゃんいちいち俺見にこんといて」


「忍足様落ち着く」


「動機が失礼やから嬉しくないわー…」


「せっかく素足さらけ出そうとしたのに」


「めっちゃ嬉しいで」



コンビニで高いチョコ買ってきたので木原先輩の暴挙の直視を防いでくれた部長にあげようとしたら財前君とユウジ先輩がめっちゃ険悪だったからピコハンして逃げてきた。
あぁぁもうなんてことしたんだ私。なんで部長四天宝寺手伝ってんだ私が押し付けたからかクソォ!

そんな想いを胸に跡部先輩の腹チラ狙ってたら練習終わった。え、もうこんな時間かよ




「何してる、早く拾え」


「私写真部だよ日吉君」


「今日撮った写真は」


「馬鹿にするなよ日吉君。跡部先輩のどや顔に忍足様の身体がふらついた時の変な歩き方、向日先輩の腹チラならぬ胸チラ、宍戸先輩の微笑み、鳳君の……」


「さっさと拾え」


「ウス」



突っ立ってたら跡部先輩とは違うコートにいた日吉君が隣に美人引き連れて私にボール拾えとか言い出した。
抵抗したがなんか無理そうなのでやめた。

なんかレギュラーは跡部先輩中心に集まってミーティング的なのをしてる。その間に日吉君や美人さんはボール拾いか…。



「美人さん美人さん」


「……………、…滝だよ。名前の方が嬉しいな」



ボールの入ったかごを持ってボールを集めながら美人さんに声をかけたら名乗ってもらえた。美人さんは三年らしい。



「今度いつ氷帝コールやりますか」


「あ、気に入ったの?」


「はい、とても」


「ゲームやる時教えてあげるね」


「ありがとうございます」



氷帝コール好きすぎて困る。