「対処法を見付けたぜ」


「名前ちゃんどうしたん、珍しいな」


「忍足様はずっと忍足様でいてくださいね、あー落ち着く」


「どんな意味や」


「こんな自己嫌悪に陥った時に忍足様見ると同族安心みたいなことになるんです」


「めっちゃ失礼やん」


「お気になさらず。記念に一枚どうですか」


「何の記念やねん」



呆れられたが別にいい。だいぶ落ち着いてきた。
氷帝のコートに来てのんびり写真撮ってたら跡部先輩に手伝えと言われて雑務をやらされた。彼は使えるもんなら猫でも使う。なんて奴だ。金持ちだから逆らわないが。



「……にしてもお腹減ったな…。パセリ逆にお腹減るわ…」


「おい何してやがる」


「お腹が空いてムシャクシャしたんでシャドーボクシングを少々」


「……………」



跡部先輩に可哀想なものを見る目で見られた。

お腹の音が盛大に鳴ったのを聞いて不憫に思ったのか、ただ単に目障りだったのか、コンビニに買い出しを任された。

買い出しと言っても部員達の要望のアイスやらガムやらだ。

またコンビニいくのか私。


よし仁王先輩より高い金額をもらったのでそんなことは気にしない。