「………」


「………」


「……お前食いすぎや絶対太ったやろ」


「、だって」


「あ゛ー…ありえん……、ホンマありえん」


「そこまで太ってない、ですよ」


「背までデカなっとるやんけ」


「…成長期ですから」


「生意気やもうちょい縮め」


「……嫌ですユウジ先輩追い抜くんです」


「お前が財前よりデカイとかキショいねん」


「…………ユウジ先輩、テニス部で低い方ですもんね」


「千歳と比べんな」


「…すみません」


「…………あほらし…」


「え、」


「アホらしゅーて頭きたわ、おい名前お前明日っから財前と白石には寄るなや」


「財前君には会ってすらいませんよ」


「白石や、あいつはあかん」


「何があかんのですか」


「………あんな完璧人間、釣り合わへん。お前絶対捨てられるで」


「一体何を…」


「保護者やどうかなんて知らんわ。そんなんどっちでもええ」


「ユウジ先輩一体どうしたんですか」


「どっちにしろ財前と白石にくれてやるんはないわ。ドSと変態やんけ。ついでに千歳と謙也もない。放浪癖持ちとヘタレやで、嫌やろ。セーフが銀さんやけどお前に銀さんはもったいない、王様に生ゴミ出すんと一緒やで。」


「話がみえません」


「あ?こーいう話や」




ぎゅう、と背中にまわされた腕でさっきより強く抱き締められた。でもいつもみたいに痛い痛いと騒ぐような強さじゃない。こんなの、まるで…。
……どうにも頭が働いてくれない。




「…………こうしとると弱っそうやから一応守っといたるわ」



感謝せぇよ、と身体をはなして睨まれた。何でにらむのかわけがわかんなかった。
肩に置かれた手がそのまま下に移動して手を掴まれて昼飯行くぞと引っ張られた。



…………どうしよう、あつくて、顔が、あげられない