コンビニから戻ってきて朝の部長の様子を思い出す。確実になんかあったんだ。それで私をどっかにやっときたかったから仁王先輩に私をパシらせた。

…部長何する気なんだろ…。…そういや本気で怒ったとこ見たことないな…。あ、やばい心配になってきた。




「というわけで気になっちゃったんで来ちゃいました」


「心配しすぎ。俺財前君より忍耐力あるしユウジ君より言葉選ぶから大丈夫だって」


「具体的に木原先輩が何して部長怒らせたのか、そんで木原先輩に何したのか教えてください。」


「名前今日立海手伝うんだろ」


「体力が続かず役立たずだったんで追い出されました」


「だろうな。テニス部に体力追い付いたら逆に怖い」


「はぐらかさないで下さい」


「………言ったら名前泣くだろ」


「えっ…、そんなまさか。泣きませんよ。ユウジ先輩が木原先輩と抱き合った挙げ句頭撫でたとかじゃあるまいし…泣きませんよ」


「じゃあ駄目だ」


「………えっ!?」


「おっと俺はタオルを乾燥機にかけてくる。白石君タオルいってきまーす」



部長がタオルの入ったカゴを持ち上げてエクスタシーに声をかけた。
手をひらひらさせていってき〜とかやってるけど、あの、今、聞き捨てならないことがあったんだけども。
スルーする気になれなくて部長を追いかけた。



「ど、どういうことですか今の。ユウジ先輩は木原先輩嫌いじゃないですか、そんなこと、するわけ…」


「………………名前、男は愛がなくともヤれることヤれんだぞ」


「え、え、う、うそ、やだ…。例え部長がそうでもユウジ先輩は違います一緒にしないで下さい、え、あの…うそですよね」


「俺がこんな嘘つくかよ、仁王じゃあるまいし。…名前に知られたくなかったんだけどよ、名前よかユウジ君のが重傷だからちょっと慰めてきてあげて」


「え、…な、なんですか、それ」


「涙ながらに謝られて遠山君の手前振り払えなかったんだって」


「………それを早く言ってください…」


「もうちょいで昼だし皆練習切り上げてるだろうから行ってやれよ。ユウジ君スゲーから」


「スゲーってどういうことですか」


「機嫌の悪さMAX」


「おくら買ってきます」