『名前が貧血で倒れたとかデマ流して皆で全く気にもしてない素振りよろしく。』



ホンマにそれだけやった。
なにするつもりなんか改めて聞いても話すだけや言うし、どうしようかと思ったんやけど青学がのってきたからやらんわけいかんくなった。
なんで青学が、なんて愚問なんやろな。


部長さんに任したらなんや後が怖いんやけど…。財前みたくブチキレるとかはないやろうけど…、ユウジよりかは大人な対応するやろうけど……なんか信用ならんねん。釘刺しにいったら笑顔で頷かれた。その笑顔が信用ならんねん。




「謙也さん生意気なんすけど」


「それそのままバットでお前に打ち返したるわ」


「なにすっころんだだけで名前にテーピングさせてんねんホンマありえん」


「そのすっころんだ原因はお前の長い足やろ」



……デマやからええけど…ホンマに名前ちゃんが貧血とか言うたら謙也瞬間移動とか出来そうやな…。
財前もなんか飛べそうやん。
…そろそろ謙也助けたるか




「財前、謙也に当たんのそこまでにしとき。謙也もそんくらい自分で出来んのやからわざわざ人にやらせんなや。ほら練習行くで」



二人が羨ましい、なんて

誰が言うかい