「名前ちゃん貧血起こしたんやって」


「それがどうかしたか」


「まぁどうでもええんやけど」



本当にいい気味。
あの子と松苗とかが出てきて本当にムカついたけど、あの二人が私に突っかかってきてるのは事実なんだから皆が私を心配してくれる。
貧血なんて言われても名前ちゃんの心配なんて誰もしてない。いい気味。



「私…名前ちゃんには酷いことされたけど…やっぱり、心配だから見てくるね!」


「…わかった」



青学の皆に一言いって部屋に向かった。

どんな気分なの?
私に自分の味方だと思ってた人をとられるのって。

私は最高の気分よ。

このまま嫌われればいい














 

「名前ちゃん」



「……、」



部屋に入ったら布団をかぶったままシカトされた。

そうよね、悔しいでしょ?

あんたのこと誰も心配なんてしてないの。
誰かテニス部の人達が来てくれるんじゃなくて私しか来ないわ。あぁもう笑っちゃう。




「……私の邪魔するから、そうなるんだよ?

もう皆あんたに無関心なの。嫌われる一歩手前じゃない?

わかったらもうテニス部に近づかないでよね。あんたの次は松苗だから」



「…おー怖、お前怖ぇくせに騙しやすいのな。」


「えっ、……」


「名前じゃなくて残念だったな。ちょっとお喋りしようぜ木原」



 





俺女子…特に可愛い子には優しいはずなんだけどな。その前に木原以外ってつくわ。
白石君に釘さされたけど…こいつと二人っきりの状況出来ればいいだけだし、何心配されてんのかわかんねーわ。


あーぁ、名前じゃなくて俺で騙されたの理解したのかすげー顔してら。



お前が先に仕掛けたんだから文句なしだろ