「松苗先輩、部屋戻りましょう。」


「そうね」



カレーを完食しお茶を飲んで一息ついてから松苗先輩に声をかけた。この少食め。
立ち上がった時にデザートを完食した丸井先輩が声を大にして喋りだした。



「お前ら後で大部屋集合だかんな!」


「教えてやったんだから来いよ名字!」


「こんな時にフツーに部屋戻るとかつまらんしのぉ」


「……まだ一日目だっていうのに、仕方のない人達ね」



なんか知らんが集まる約束をしているらしい。
それに誘われた。…松苗先輩嬉しそうだな……。良かった、うん。



「私は数に入れないで下さい。」


「はぁ!?」


「食べたら眠くなる」


「豚かよ」



お前熊の次は豚か。
ちくしょう切原君にモテ期がこないことを祈ってやる。…意味なさそうだからやめよう。



「食ってすぐ寝ると太るぜよ」


「この合宿から帰ったらダイエットします」


「おせーよ」


「マジで眠いから勘弁してください」
 「ったく…ノリ悪ぃなー」



ぶーぶー言われたが眠さが我慢出来ないので立ち上がってとっとと部屋へと引っ込む。部屋への戻り方は教えてもらったのでもう迷わない。