「他の学校の方々から写真撮れと言われるまで私樺地君の横から離れません。合同練習あるんですしその時ちゃんと他校の方々撮りますから氷帝中心でいいじゃないですか」


「名字さん君はどこの生徒だっけ」


「氷て……立海です」



練習終わりに部屋へと戻ろうとしたら幸村先輩に声をかけられた。
裏切り者、と口で言われてはいないがとんでもないプレッシャーである。危うく氷帝と言いそうになったがちゃんと言い直した。



「そういえば今日愛美に会ったよ。怯えられた。どうしてだろうね」


「え…?仁王先輩に聞いたらいかがでしょうか…、私よりちゃんとしたこと言ってくれますよ。」


「名字さん愛美いじめたんだって?」


「………いいえ」


「そうだろうね。あと俺達はそれに気付きもしなかった、それはイジメしてたのと同じ同罪…、…らしいよ。」


「だから怯えられたんですね」


「うん。面白くないよね」


「……ははは」


「名字さんどうせ暇でしょ?」


「いいえ!これから探検に行くんですさようなら!」


「じゃあ明日は立海撮ってね」




走り去る時に聞こえた声になぜか「ありがとうございますううう」と叫んだ私はアホだ。