「名前ちゃんさっきから跡部撮りすぎやない?」


「ポーズとってるからしゃーないっすわ、カメラ目線やし」


「謙也んトコの天才君か…似てへんで」


「そっすか」


「名前ちゃんものぐさすぎへん?」


「酷い子っすから」


「あ、気にしてた?」



にっこり笑うコイツの笑顔が嫌いだ。
わかっててやってやがる。
気にしてた?じゃねーよへこみまくったっつーの。
アドレスの名前酷い男からモサ男にしてやろう。



「近距離ショットー」


「やから間近でフラッシュたかんといてや眩しいねん」


「忍足様、私のこと押して押して押し倒せば落ちるの早いって言いましたよね」


「何や名前ちゃん結構気にするんやな」


「残念ながら私みたいな酷い子のこと、お前の好きにしろって言ってくれる人がいるんで、押そうが何しようが落ちませんよ。」


「……あちゃー…そら計算外やわ。余計なことしよって…」


「まぁ振られたくなったら来て下さい。たっぷり期待さしてあげますよ?応えませんけど」


「……ホンマ、酷い子やわ」


「酷い男には、こんな酷い子がお似合いでしょ」


「…名前ちゃん最後には男に刺されるで、そんなことばっかしとると」


「忍足様に言われたくないですよ。私より刺されそう。私のこと好きじゃないくせに振るために落とそうとかするんですから私刺しそうだわ。すきありショットー」


「ちょ、何で撮るん」


「刺される前に撮っとこうかなって」


「不吉なこと言わんといてや」



とりあえず氷帝もう十分すぎる程撮った。
文句は言われないだろう。