「青学も派手ですね」


「そーだな、あ、お前また帽子贔屓ー」


「いやあの少年狙ってんのかってくらいシャッターチャンスくれんですよ、あ、先輩フィルム下さい」


「ほい」


「なんか氷帝の丸眼鏡とかうちの仁王先輩とかがアレなんで青学の写真やき終わったら帰りましょうね」


「もう9時だけど」



夜に頼まれた青学の写真をやいていた。先輩は帰りたくないのか。
私は帰りたい、激しく帰りたい。



「まだどーせ起きてますし、渡してきます。」


「おつかれ〜」


「…ついてきてくれないんですか?」


「眠い」


「薄情者」



部屋を泣く泣く一人で出たら広い部屋から変な音がしてきた。なんだと思って部屋を覗くと薄暗い中で青少年達が如何わしいビデオを見ている。なにこれどう反応したらいいの。親の子作り目の当たりにしたみたいな?



「……なぁ、この女優って若干愛美に似とらん?」

「ぶっ!」


「なっ何言ってんすかあんたぁああ!」


「明日から愛美の顔見れねーっつーの!」


「あ、顔射し「ぎゃあああああ!!」愛美に見えてしゃーないねん、やば、たった」



私は立ち去りたくても笑いすぎて動けず、ドアの前でしゃがみこみ声を出さないように必死に口を押さえていたら後ろから声をかけられた。マジでか。



「覗き趣味とはいかんのぉ」


「っ、……」


「……………何を泣いて…あぁ笑いすぎて、か…。ほら、ここにいたら感染する。付き合いんしゃい」


「ふ、ふぐふ…、」


 
腕を引かれながらそこから立ち去る。笑わせすぎだお前ら。笑いすぎて胃が痛い。
なんとか落ち着いたので廊下で腕を離させた。不機嫌な顔をされた。なんなんだお前ww