そういえばそうだ、私は叩き起こされてくまさんの寝間着のまま連れてこられたのだ。なんだこれwwどうりで遠巻きにされるはずだわwwどうりで幸村先輩爆笑してるはずだわwwどうりで見ず知らずの人達がクスクス笑うはずだわww泣きたいww



「え、なにお前気付いてなかったのかよぃ」


「言ってくれてもいいでしょうよww」


「写真部の部長とペアルックなのかと思ったぜ」


「そういや部長も寝間着ww」


「あっははは、ちょ、も…っ、本当苦しい…!名字さん、部屋戻ってジャージに着替えておいでよ。跡部からこのジャージ借りてあるから」



そう言って私にジャージを差し出す幸村先輩。なぜそれを真っ先に言わないのか。とんでもなく恥をかいてしまったじゃないか。幸村先輩のせいではないにしろ恥ずかしすぎて困った。



「く……、くまさんは俺の正装だぜ、なぁ樺地!」


「ぶっ!」



切原君の唾を顔面で受け止めてしまった。きったねーな!
恥ずかしくなってジャージ抱き締めながらトレーニングルームを飛び出して部屋へと向かった。
……部屋……。

部屋……どこかわかんねぇ……