「各学校の部屋割りはこうなっている。」



辺りが暗くなってステージに部屋割りみたいなのが映し出された。無駄に金かけてんなぁ…。
私は立海の横の部屋で松苗先輩と一緒だった。無難である。



「各自昼食まで自由に行動してくれて構わない。トレーニングルーム等も自由に使ってくれて結構だ。各学校のマネージャーには用具の置き場等を説明する。なに、十分もかからない。ついていきな」



跡部先輩の言葉でさっき部長さん方と一緒に出てきてたマネージャーさん方が氷帝のマネージャーさんの後に続いてホールを出ていった。

部長は私をジト見していた。申し訳ないことをした…後で駄菓子あげて謝ろう。




「お前なんで四天宝寺のマネージャーやらなかったんだよ」


「やだよ、めんどくさいじゃん」


「は、それだけかよ」


「え、他に理由がいるの?」


「べ、別に…」



切原君は私がそれなりにいい子だと思ってるらしい。
とんだ勘違いである。小春ちゃんとユウジ先輩は好きだがマネージャーなんてめんどくさそうだし大変そうだしやってられるか。ベルセルク蹴って来てんだぞ。誰が働くか。美味しいご飯だけ食べて帰るに決まっている。



「お前らトレーニングルーム行ってみようぜぃ!」


「いいっすねぇ!おい名字早くしろよ」


「トレーニングしなくていい子をトレーニングルームに誘わないで下さいよ」


「トレーニングしてる天才的な俺らを撮れよぃ」


「それトレーニングマシーンが天才的なんじゃないですか」


「何こいつ赤也よか反抗期」


「いいから来いよ、どうせお前一人ぼっちじゃん」


「そうかもしれないけど言わないでよ傷付く……って引っ張んないでよ、切原君のアホ!」




切原君に心えぐられながらホールからトレーニングルームへ向かうため連れ出された。