「合宿中の皆さんの練習風景なんかを撮らせてもらいます。邪魔はしないんで、よろしく。あと撮りたかったら気軽に声かけて下さい。名前に」


「私か」


「俺撮れねーしww」



跡部先輩に言われてステージにあがって部長がマイクで挨拶した。
そして跡部先輩はなんとも素敵なことを言い出した。



「お前は写真を撮らないんだったな。だったら名字じゃなくお前が四天宝寺の手伝いをしてやれ。」


「名前は俺がいないと寂しくて泣くからダメだ跡部さん」


「部長頑張って下さい、写真撮りながら笑ってみてます」


「決まりだな」



こうして私は一人ぼっちになったがエクスタシーの魔の手からは逃れた。もう写真部挨拶したしいらないだろうからステージをおりて立海の一番後ろに並んだ。切原君が薄情者、と罵ってきた。
なんだとこの野郎


少し声を抑えて褒め言葉だぜ、なぁ樺地。と言ったら切原君だけでなく横にいた聖ルドルフ…だったかな、茶色と白のユニフォームの人達にまで笑われた。必死に笑いを耐えている姿が愉快だったのでトドメに手塚先輩をお見舞いしてやったら切原君と聖ルドルフの方々は盛大に笑いだした。
切原君は真田先輩に、聖ルドルフの方々は前にいた黒髪くせッ毛の方に怒られていた。


切原君ざまあみろ