「待った。名前真田と関わりあった?」


「同じ委員会です」


「あったww」


「せやから俺が自分に接触したんは必然や。名前ちゃんと関わりのある奴だけマネージャーさんに惚れてないんやから」


「………そんなこと、言われても」



関係ねーし。
この一言でいいのに。“おかしい”って疑問を持つのは勝手だけど、私を巻き込まないで欲しい。切実に。



「…だから何やねん。巻き込むのやめろや。」


「財前君のイケメン度が上がったよ」


「別に具体的になんかしろ言うてんやないで?心当たり聞いてるだけやねん。」


「ないです」


「即答かい」


「だってないんですもん。しつこい男は嫌われますよ、財前君のイケメン度を少しでも見習ったらいかがですか。じゃ、私写真やかなきゃなんで失礼します」



 
食器を片付けながらそう言って、食堂を後にする。
途中、木原先輩と目があったような気がしたが気のせいということにしておこう。

そんな私達のやり取りを見ていた奴がいたとは、思わなかった。