「だから謝ってるじゃないですか」


「ほー…俺はウルトラマンか」


「ふっww」



放課後に正門の前で待ち伏せされてたらしく、話しかけられた。もう正直にウルトラマンと言うと不機嫌な顔をされた。そりゃそうか。つーか部活行けよww



「木原転校したナリ」


「あぁ、聞きました」


「俺がいろいろやっとったんにブンちゃんに一言注意されたら転校までしよった。納得いかん」


「本命丸井先輩だったんじゃないですか?好きでもない男に何されようがこたえねーぜみたいな」


「……名前ちゃんはもうちょい人を傷付けん言い方を学ぶべきじゃ」


「あ、まだ好きでした?じゃあごめんなさい」



にっこり笑っていうと更に無駄に整った顔が歪んだ。 ったくこのヘタレキャラ固定しろっつったのにこんなことくらいで表情崩してんじゃねーよ。



「名字は仁王の扱いに随分と慣れてるな」


「参謀…」


「慣れてませんよ、お迎えきたんですし行っていいですか」


「あぁ、そうだな。名字、お前は俺達が愛美にまだ執着していると思っているようだが……それは違うな。」


「それ立海の生徒に言ってみてください、信じる人は少数でしょう」


「……その確率は72%だ」


「私も72%の中に入ってるんで。」


「参謀負けたらダメじゃき」


「もういいじゃないですか、別にどう思われようが王者立海は立海のテニスしてれば。」


「名前の言う通りよ」



私が絡まれるのが嫌で適当なこと言ったら後ろから松苗先輩登場である。おお今日は一段と機嫌がいい。



「あのお姫様を気にしている暇はないんじゃなくて?練習始まるわよお二人さん」


「……あぁ、そうだな」


「………」



優雅に登場した彼女に仁王先輩はスルーしてテニスコートに向かって柳先輩は返事をして仁王先輩を追った。松苗先輩も困った人達だわ、とかいってその後を追った。


…………受験大丈夫なのかな松苗先輩…