「酷い子だと言われました」


「……」


「酷い子には酷い男がお似合いだと言われました」


「……」


「笑われました」


「テメェ一人で喋ってんじゃねぇよ」


「だってもらってくれるんですよね私名字亜久津になる気満々ですよ」


「いらねぇよ」


「わ…私の下着見といてそんな……!」


「テメェが見せてきたんだろ、見たかねーよ」


「あ、やばい居心地いい。」


「気持ち悪ぃな」


「なんでかわかんないけど居心地いい、ちょっと婚約しませんか」


「近付くな」


「大丈夫です抱き付きませんから、ちょっと息荒くするだけでぐへぁ」



向かい合いから隣に座ったら追い出された。アイアンクローはやめてくれ。店員さんが不審者を見る目だった。仕方ないか。

マジで容赦ねぇな顔に手の痕ついたぞ



「あっくん初めてなんだね安心して優しくするよ」


「…………」


「ごめんなさいww」



効果音がつくくらい睨まれてしまった。(ナンパ)初めてじゃないのかwwそうなのかww



「私亜久津先輩にならナンパのヴァージン捧げます」


「だから気持ち悪ぃんだよ」


「連絡先教えて下さい」


「とっとと消えろ」


「亜久津先輩が売れ残ったらでいいんで私なんてどうですか」




そのまま逃げられた。