そんな酷い子には俺みたいな酷い男がお似合いやろ、なんて言われた。
そうかもしれませんね、なんて曖昧に答えておいた。

送る、と言ってきた忍足様を逆に送った帰り道。……なんだかなー…私は酷いんだろうか



「テ…テメェは…!」


「え?」


「覚悟しろや!」


「えぇぇぇ!?」



駅に向かって歩いてたら前方から柄の悪い男が三人程歩いてきて私を睨み付けると殴りかかってきた。いやまてまだ私何もやらかしてないぞ!
だが向かってきたので仕方ない、正当防衛だ




「キャー!」


「ぐぶっ!」


「イヤー!」


「なっなんで…ゴフッ!」


「ヤメテー!」


「おぶっ!」


「はー…久しぶりに綺麗に決まったな…」



柄の悪い奴らを正当防衛にかこつけて地に伏せさせた。
どっこいしょといいながら立ち上がったら真後ろにスゲー目付きの悪い兄ちゃんがいらっしゃいました。……あ、この方々私じゃなくてこの兄ちゃんに向かっていってたのか…。やべぇどうしようww



「……余計なことしてんじゃねぇよ」


「す…すみません、」


「真っ黒とは趣味がいいじゃねーか」


「は……」



真っ黒…、真っ黒って……
…………あ、スカートだから投げた時見えたのか



「みみみみ見えたのか!」


「テメェが見せてきたんだろ」



くそうクソ正直にミニスカとかうわぁああ!こんな状況に陥ったことがないのでどうしようと思ったがとりあえずスカート押さえてみた。くそうどうしよう…!




「どうしてくれるんですか、私パンツ見せるのは旦那だけと決めてるんです結婚してください」


「あぁ?」


「ごめんなさいww」



睨まれたww超怖ぇww
なにこの人ボケ通じない人かww
鼻を鳴らして私を通り過ぎる彼は明らかに不良である。
もうなんかめっちゃ不良である。



「ヘイお兄さん、ちょっとお茶でもしませんか」


「……頭おかしいんじゃねぇかテメェ」




ごもっともである。