「氷帝のお手伝いに来ました、よろしくお願いします」


「お前か。無難な人選だな」


「私は単品で、木原先輩と松苗先輩はセットでトレード可能ですがいかがなさいますか」


「いや、俺達の方は名字、お前が手伝え」


「了解です」



氷帝の方々に挨拶してたら跡部先輩は私と二人をトレードしなかった。まぁ別に二人と別々ならどっちでもいいんだけども。

試合のスコアは木原先輩がとるらしい。ドリンクはもうあるからちょっと暇だった。そしたら準レギュラーだという美人が氷帝コールを教えてくれた。



「いいかテメェら」



跡部先輩が手を高くあげた。合図である。


「勝つのは?」


「「「氷帝ッ!」」」



氷帝コールを超ノリノリでやっていたら立海サイドから私にヤジが飛んだ。主に切原君や丸井先輩である。知らんがな、楽しいんだよこれ。



「ひょーていっ」


「……お前立海の生徒だろ」


「氷帝の方が応援楽しいもん、仕方ないよ」


「……」



ゴミを見る目でこちらを見てくるジャージ貸してくれた日吉君。
ツンデレだぜ…



「日吉君専用の氷帝コールになってやらんこともない」


「お前のはいらない」


「せやったら名前ちゃん俺の専用やってや」


「へーんたい!へーんたい!」


「それはアカン」


「おいテメェら試合を始めるぞ、準備しな」



跡部先輩の声でタオル取りに行くことにした。
試合だけなら特にやることもそんなにないので氷帝コールしてよう。





 

「…木原先輩に睨まれた……」


 
若干不安になった。