「名字さん、君に罪悪感ってものがあるなら助けてくれるよね」



放課後下駄箱の前でにっこり笑った幸村先輩が私に脅しをかけてきた。
恐怖で固まっているとペラペラとなんか喋りだした。



「君に紹介された松苗さんだけど…自分でマネジメントに長けているとかよくも言えたもんだと思うよ。愛美ともぶつかってばかりだし、今のままじゃ困るんだよね」


「わ、私じゃ…」



「自分じゃ何も出来ない、だろ?」



セリフをとられてどうしようとか思ってたら一歩近寄られた。私は五歩下がった。



「確かに君は写真部だしこっちの手伝いを強要は出来ない。でも来週に氷帝との練習試合があるんだ。その時だけでいいから手伝ってもらえないかな?他校に恥を見せたくないからね」



「お断りしま」
「松苗のおかげで不味いドリンクがクソ不味いドリンクになったよ」


「わかりましたすみませんごめんなさい」



頭を下げて一目散に逃げ帰った。
私は幸村先輩は一生だめだろうな…。