「名字さんこれはどういうことかな」


「私写真部だしマネージャーなんてやったことないし役立たずでしょうから(自称)マネジメントに長けている松苗先輩をお呼びしましたさようなら」



屋上から逃げ去った私はスピードスターもびっくりな速さだっただろう。
超必死に部室に逃げ込んだら部長に爆笑された。



「名前の話伝えたら松苗超嬉しそうだったぜ」


「私より松苗先輩のが適任ってのは嘘じゃないですし、本人がやる気ならその人に任せればいいじゃないですか」


「いや、嬉しそうだったけど……嫌々やります的な雰囲気醸し出してたよ」


「仕方ない子達ね、みたいな感じですか?」


「そうそうww」


「まぁこれで平和になりますよ。写真部は」


「テニス部可哀想に。」


「今度こっそり見に行きましょうよ。木原先輩と松苗先輩仲良くなってたらもっと面白いし」


「野次馬するか」


「やった!」


「なー名前ん家たこ焼き作るやつあるよな?」


「ありますよー週末は一人たこ焼きパーティー開催中です」


「材料買ってくから参加さしてくれよ」


「…いいですよ」



部長は私が一人暮らしを始めてから然り気無く気にかけてくれる。
いつも駄菓子屋に行くのを断ってスーパーに行けば荷物持ちがいるだろ、とかいってついてきてくれる。
なんで彼女がいないのか心底不思議だ。




「エプロンは裸エプロンだろ」

「あー…今謎が解けました」