「って切原君だけかー」
「じゃあいいや〜」



来たのが切原君だけだとわかると解散する彼女達は実に正直である。切原君は私の目の前までくるとさっきのことをめっちゃ怒ってきた。とりあえず平謝りして許してもらい用件を聞いた。



「あ、愛美先輩、…スコアとれねーんだよ。…洗濯、へたくそだし……、ドリンクポカリだし……」


「…え?愚痴言いにきたの?」


「ちっげーよ!…だ、だから、このままにはしとけなくて、スコアのとり方とか教えることになって、」


「……それをサポートしろ、というわけですか」



うっわ、だる
顔には出さずにいたがありえない。なんだそりゃ。あーまた切原君にバカって言われるだろうけど断ろう。



「私じゃ…」


「役に立てないからもっと適任な人を探しなよ、と…お前は言う」


「や、柳先輩…!」



なにこの人、セリフとられたんだけど。

これ以上いると名前ちゃんテニス部と仲良かったんだね、なんてことになりかねないので話はお昼休みに屋上でってことになった。二人をクラスから追い出して一息ついて部長にメールを送っておいた。

人の尻拭いなんざやってやるほど余裕はない。