「部長大人げないっすわ」
「女相手に何マジになっとんねん」


「お前ら急に仲良くなるなぁ、ホンマおもろいわ」


「いーや、確かに大人げないわ白石」


「白石ねーちゃんいじめたー!」


「銀さん頼むわー」


「百八式でええな」


「何で自分ら俺に冷たいん」



タオルで汗拭きながら休憩してたらエクスタシーさんに非難の声があがった。遠山君可愛いけど腰痛かったからプラマイゼロだ。



「そんな変なこと頼みはせえへんって」


「…じゃあ何ですか」


「そやなー…あ、名前」


「名字名前です」


「ちゃうわ。いつまでもエクスタシーさんっちゅーのは駄目やで。ちゃんと、名前で呼んでや」



ベンチに座ってた私の前に屈んで髪を撫でて微笑まれた。こんなことよく出来るな。イケメンだからだろうな…フツメンがやったら失笑ものだ。





「………名前、なんですっけ」



 


失笑より爆笑をうむ方が得意だったりする。