「光、お母さんな………名前ちゃんと戯れたいねん」


「あと数年したら戯れさしたるから今くらい我慢せぇや」


「お前まだ中二やろ女の子と同じ部屋とかあかん絶対あかん、あかんぞ」


「俺は兄貴みたく手ぇ出さへん。」


「オトンも何かいいや」


「ん…、そ、そやなぁ…」


 

父弱し。
さっきから財前家のリビングでは私をどこに寝かせるか、という議論がされている。
野宿も楽しいです、大丈夫ですと言ったら財前君に頬をつねられた。本気で痛かった。



「じゃあもう本人に決めてもらえばええやろ」


「え……」


「どこがええ?」


「甥っ「何?よお聞こえへんかったわ」」


「お母「あー耳悪ぅなったんかな」」


「お姉「右耳だけ全く聞こえへんわー」」




「光が必死すぎて光やない……」


「もう好きにさしたれや…必死すぎて何も言われへんわ…」


 

財前君の部屋で決まりらしいです。