「やっぱ名前やんかー、お前こっち来とるなら言えや。」



小春ちゃん家の向かいの三件左の家から出てきた男はズカズカこっちに向かってきた。



「大人っぽくなったなぁ、もう中学二年やもんなぁ。せや、お前あれや」



私の目の前まで来て頭の前に手をだしてきて…
人の頭撫でようとしてんのかコイツ




「ますます母さんに似てきたなぁ」








 


「触んな。クズに触られたら頭腐る」



 




手を弾いて睨み付けた。私こんなキャラじゃないんに。
まだ帰ってなかったメンツがこっち見てぎょっとしてたけど知るか。
部長と部長のお母さんには見せたくなかったから良かったトイレいってて。
耐えらんなくなって走り出したらユウジ先輩と小春ちゃんに名前呼ばれた。



「名前ちゃん!どこ行くん、二人まだ中やで」


「…宿には戻る。」



会うかもしれんとかユウジ先輩と小春ちゃんはわかってたよな。なんなん、わけわからん




「お節介とか、度過ぎるとウザイわ」




 

吐き捨てるみたいにそう溢してスピードスターも追い越せるくらいの速さで走った。やば、駅伝行けるわこれ。