「…財前」


「何すか」


「オサムちゃんとベロちゅうしたかったら部活終わり付き合えや」


「………………………俺、そういう趣味ないんで…」


「そか。無理には誘えへんもんな」




え?
ちょ、ええん?
誰も突っ込まんから流れてしもたけど、今の謙也の言い方やと部活帰りにあいつがオサムちゃんとそういうことしとってそれに財前誘ったみたいになっとるやん。何なん?こいつアホなん?

財前完全に謙也のことそういう目でみとったで。ゴミ見る方が優しい目やった。あぁ分別せな、みたいな。




「謙也、今のは語弊どころの話やないで。」


「何がやねん」


「せやからあれやと…」


「白石余計なこと言いなや。謙也、次ラリー付き合えや」


「ええで」



こ い つ か !

ユウジの奴財前が聞いたら絶対ついてくるってわかっとるからわざと謙也に誤解招くようなこと言わせたんやな…!謙也はなんでそれに気付かんのや、アホなんちゃうん?あぁアホやったわこいつ。




「部長……まさか部長もですか、ホンマきも…」


「俺を謙也と一緒にするんやない。誰がそんな拷問受けたがるかい」


「せやった、部長は立海の性悪ですもんね、疑ってすんません」


「財前よう笑うようになったなぁ、ホンマ憎たらしいわ」


「ほな立海のマネとお幸せに。」



教えたろ思ったけどやめた。可愛げなさすぎやろこいつ。