「せやったら俺も誘ってくれたらええんに。観光案内なら俺が完璧にしたるで!」



皆と合流してから無駄に良い顔に爽やかな笑みを貼り付けて彼は言った。これが無駄遣いか。



「金ちゃんもうちょいねばりや!白石ストテニ連れてって一日引っ張り回せ言うたやろ!」


「ユウジが俺と名前ちゃん会わせたないからこんなことんなったんか」


「お前悪影響やねん」


「あれ、財前も居らんやん。」


「なんで呼ぶ必要あんねや。チッ…、最初俺らだけやってんねんぞ」


「ユウジ忘れんなや、最初は俺だけやってん…それをお前らが……」


「小石川先輩飴あげます」


「オバハンか」


「謙也先輩にはもう何もあげません」




 
「皆名前ちゃんのお友達?皆に案内お願いできるかしら?一緒の方が楽しいわよね」



 

部長のお母さん最強説。
皆がせやな、とかいって納得した。
横にいた謙也先輩が「若い…」と呟いていた。あの目は恋だ。



「謙也先輩人妻に手出さないで下さい」

「だっ出してへん!」


「気持ちはわかります。ああいう人がモテるんでしょうね」


「名字さんとは全然ちゃうタイプやな」


「………謙也先輩私のこと嫌いでしょ…」


「な、なんでそうなるん?嫌ってないで」


「え、それ素なんですか?」


「え…お、おう」


「……………謙也先輩は顔もスタイルも性格も全て完璧でなおかつ謙也先輩が大好きな女の子じゃないと付き合えないでしょうね。エクスタシーさんと三角形ですけど頑張って下さい」


「愛美は白石やろ俺はええわ」


「そこの二人ちょっと来ぃや」



ごめんなさいお母さん最初の三人の方が楽しいです