観光、に来た。
なぜか謙也先輩と部長のお母さんがめっちゃ打ち解けて楽しそうにウィンドウショッピングをしている。わぉ。



「謙也先輩楽しそうですね」


「母さんも楽しそうだな」


「アタシも混ざってくるわぁ〜☆」


「……なんか、こう…取り残された感じがしますね小石川先輩」


「いつものことやし仲間おるだけええねん」



小石川先輩がちょっと元気になった。ユウジ先輩の肩を叩いてユウジも仲間やんな!と言っていた。ユウジ先輩は本気で嫌がっていた。
そういえば、ちょっと気になっていたことを聞いてみることにした。



「小石川先輩」


「ん、どないしたん」


「ユウジ先輩ってよく私に技仕掛けるじゃないですか。」


「そやな…痛そうやんな」


「エクスタシーさんとかが、ユウジ先輩が女にそんな態度とったり心配するん初めて見たとか、言ってたんですけど」


「あー…確かになぁ…。あれはビックリしたわ」


「私出会い頭に首絞められたんで違和感ないんですけど…。ユウジ先輩いつもはどんな感じなんですか?」


「んー…、……女子と話しとるの見たことないな…」


「…え、そうなんですか?」


「おん。女子の首絞めるとこなんて初めて見たで。」


「私女子じゃなかったのかな…あれおかしいな…」


「そ、そりゃ女子なんはわかっとると思うで…?」


「…なんでですかね」


「……小春の従姉妹やから?」


「ですよねー」




そんな会話を小石川先輩として和んでいたら頭を鷲掴みにされた。後ろを見なくてもわかる、ユウジ先輩である。ええぇ私まだ何もやらかしてない…



「ユウジ、なんで名字さんの首絞めたりすんねん。やっぱ小春の従姉妹やから?」


「は?何で小春の従姉妹にそないなことせなアカンねん。こいつがアホやからに決まっとるやろ」


「ユウジ先輩抱き付いていいですか、やっべ人肌マジ恋しい、触らして下さい」


「寄るなやボケきしょいわ」