、 私は電話で財前君と無茶しないということを約束させられた。イケメンマジぱねぇ…。 「俺やって出しとくから寝とけよ。お疲れ」 「じゃあお願いします。あ、昼休み職員室来て下さいね。報酬のいちごプリンがあるので」 「俺にも心配かけないって約束しろよ、いちごプリンで」 「……二個食べたらふとる…」 部長が爽やかスマイルって自分で言って笑った。特に爽やかじゃなかった。 仕事を部長に引き継いだので教室に戻って数学の教科書パラ見する。…なんだかなぁ。私はなぜあんなイケメンに心配されてるんだろ…。 ユウジ先輩に『お前あれや、自己ナンタラや。ホンマきっしょいから違う奴んトコでチョロチョロすなドアホ』と言われたのが懐かしい。訳せばずっと傍にいろよってことやね☆と小春ちゃんが興奮してたなぁ…。 そんなん言うくらいなら二秒と言わず抱きつかせてくれっていうか…二秒とか足りないし… 小春ちゃんに抱きつくとはがされるし財前君だと若干本気で怒るし…どーしろっつーの… 「せんせー名字が独り言言いながら寝てまーす」 「ちょっと急ぎの仕事任してて疲れてるんだろ。HRだけ寝かしてやれー」 「寝顔写メっていいっすか」 「携帯没収だからな」 「第三の目かいとこ」 「お前ら名字を労ってやれー」 「愛ですよー」 「名前なら邪眼の力をナメるなよ!くらい言ってくれますよー」 「あぁ…まぁ…だろうなぁ…。お前ら本当に名字大好きだな…。でもほどほどにしてやれよ。ほら、HRはじめるぞー」 一限目が始まる寸前に起こされた。おでこの邪眼も覚醒してた。 |