「丸井先輩、どうもでした。私ここからは瞬間移動で帰るんで。」


「意味がわかんねー。お前マジ頭大丈夫?」



丸井先輩がうるさいので仕方なく帰ることにした。校門から五分程歩いて耐えきれなくなったので決めポーズして逃げようとしたら辛辣なツッコミをもらった。この人のツッコミ冷たい。



「なぁ、もし愛美が直接何かしてきたなら教えろよぃ」


「直接何かしてきたら命の保証はしません。投げた時頭を強打とかしたら…うん保証出来ません。」


「お前女相手に投げんのかよぃ…」


「正当防衛にかこつけて思いっきり投げ飛ばします。ガラスとかに。」


「俺お前怖い」


「冗談です。誰も木原先輩にそんなジャッキーばりのアクション求めてませんよ。じゃ、送ってくれてありがとうございました。先輩も気を付けて帰って下さい」



何か言われる前に走り出す。浪速のスピードスター(笑)もびっくりな速さで。








 





 

「…送るって、普通家までだろぃ。変な奴」