「嘘、ってわかるんですか。丸井先輩は」


「……じゃあ名字は愛美に突っかかってんのかよぃ?」


「さぁ…丸井先輩のつっかかるの基準がわかりませんから何とも言えませんけど」


「俺の見た限りじゃ嘘だろぃ。」


「ま、別にいんじゃないですか?嘘でも、好きなら。」


「……お前、自分がそんな風に言われてよくそんな無関心でいられるよな…もういっそ尊敬するぜぃ」


「別にその他に何言われようが何とも思いませんよ。私には小春ちゃんとユウジ先輩がいますし。あと部長と財前君」


「……ふーん」


「帰らないんですか」


「今行ったら愛美達に追い付いちまうだろぃ」


「ゆっくり歩けばいいじゃないですか。ほら、ドロップあげるからさっさと帰って下さいよ。アンケート終わんないんで」


「お前…!いい奴じゃん!帰ってやればいいだろぃ!送ってやるから早く片付けろよ」


「私より丸井先輩の方が襲われる可能性高いから大丈夫です」


「食べ物くれるやつに悪い奴はいねぇ、ほら片付けろぃ」


「会話してくださいよ」




友達にもらった中身がハッカだらけのドロップを餌に追い払おうとしたら逆になつかれた。なぜこうなる。